2023年2月21日火曜日

場の古典論《38節》一様な運動をしている電荷の場

【場の古典論】
【第5章】不変な場
《第38節》一様な運動をしている電荷の場

23節の4元テンソルFikの計算結果をまとめると、以下の行列になる。

この4元テンソルは電磁場テンソルと呼ばれる。

24節では、慣性基準系の静止系K(ct,x,y,z)とそれに対してx軸方向へ速度vで運動している慣性基準系K'(ct',x',y',z')の間では、電磁場テンソルの各成分が以下のようにローレンツ変換されることを学んだ。


《運動する電荷のまわりの電界》
 この電磁場のローレンツ変換によって、静止系Kにおいて静止している電荷qの時刻t=0の世界点A(0,y,0)と世界点B(x,0,0)における電磁場は、速度vで運動する慣性基準系K’では以下の図のように変換される。すなわち、世界点Aと世界点B(慣性基準系K’では静止系Kの場合よりも原点からの距離が短くなる)では、下図の強さの電磁場にローレンツ変換されて観測される。

(上図の電束の形は電荷が一定速度で運動する場合の形である。電荷の速度ベクトルが絶えず変わる場合は電束の形が上図とは異なると思う)。
 

【リンク】
「高校物理の目次」


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