2013年2月16日土曜日

磁極間に働く力

 
 
「高校物理の発想の基本」
高校物理の電磁気で、以下の図のように、電荷qが発生する電場をあらわす式を教わります。

上の電場Eの強さを与える式の表現の仕方は式の見通しを良くする表現方法です
 つまり、係数k=1/(4πε)と書いて、εを用いて係数k=9×10(N・m/C)をあらわすのは、上の式から電束強度D=εEをあらわす式を求める場合に、式をε倍にして係数を(1/(4π))にするだけで、すぐに電束強度を与える式が導けます。単位電荷による、1/(4πr)の電束強度を、半径rの球面積の4πrで積分すれば、単位電荷の全電束量が1になります。

 電場Eから力を受ける(電束を湧き出させる)電荷qに対応させて、磁場Hから力を受ける(磁束を湧き出させる)磁極という概念を考えることができます。その磁極は、電荷qが電場Eから力を受ける法則と対応した、上図に示した力を受ける法則を満足します。
 なお、磁束Φの湧き出し=mです。
 磁束Φが湧き出すのが磁石のN極で、磁束Φを吸い込むのがS極です。

(なぜ、電流Iの単位長さに働く力はIHでなく、μIHなのか)
電荷qに働く力=qE
です。
それなのに、
電流Iの単位長さに働く力=μIH
です。
 この差が出る理由は、
磁場Hというのは磁極(磁束)Φに働く力を与える場だからです。
磁極Φに働く力=ΦH
です。
Φ=μH・(面積)=μ(I/長さ)(面積)
=μ(面積/長さ)I=μ(長さ)I
だから、
力=ΦH=μ(長さ)I・H
そのため、
単位長さあたりの力=μI・H
になるのです。

(答えの検算用の単位の検算表)
(εμ)=(1/速度)
q=I・時間=H・長さ・時間=εE・面積
 =εV・長さ=εΦ・速度
Φ=V・時間=E・長さ・時間=μH・面積
 =μI・長さ=μq・速度
H=εE・速度=I/長さ
E=μH・速度=V/長さ
I=H・長さ=q・速度/長さ=q/時間
 =εV・速度
V=E・長さ=Φ/時間
 =μI・速度
C=q/V=εE・面積/(E・長さ)=ε・長さ
L=Φ/I=μH・面積/(H・長さ)=μ・長さ
LC=εμ・面積=(長さ/速度)=(時間)
力=q/(ε面積)=qE=E(ε面積)
 =εV
力=Φ/(μ面積)=ΦH=H(μ面積)
 =μI
力=μqI/時間=μqH・速度=μIH・長さ
 =μ(q/時間)=q/(ε面積)
 =ε(Φ/時間)=Φ/(μ面積)
 =εΦV/時間=εΦE・速度=εVE・長さ
力=EH・長さ・時間=Eq=ΦH
VI=[電力の]W=EH(面積)=E・(長さ)q/(時間)=力・(速度)

(εとμの思い出し方)
 εとμの値を忘れたが、どうしても思い出したいとき、以下のように計算すれば思い出せます。
 先ず、
電荷間の力の係数k=9×10(N・m/C)=1/(4πε)
は覚えておきましょう。それを覚えていれば、
ε=1/(4πk)
で計算すれば、εが思い出せます。
 次に、光速度c=3×10(m/s)=√(1/(ε・μ))は覚えておきましょう。それを覚えていれば、
=1/(ε・μ)
μ=1/(ε・c)=4πk/c
で計算すれば、μが思い出せます。

【リンク】
「高校物理の目次」


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